挿絵本のたのしみ
さいたま市にあるうらわ美術館で上記タイトルのような催しがあることを知り、去年行ってきました。
挿絵と聞いて単純に思い浮かべるのは「子供の本」。
私は(密かに)挿絵の入った小説が結構好きなのですが、
昔、
「挿絵の入っているような本なんか子供の本だ!」
と誰かに言われて以来、妙に恥ずかしくなって挿絵入り小説はあまり読まなくなってしまいました。
しかし、そもそも子供の本なんて決めつけられない事は当たり前のことであり、また挿絵本というのは小説ばかりとは限らないわけで、例えば動物図鑑や植物図鑑なんて絵(今や写真?)なくしては成り立たない。
そんなことを思い出しながら行ってきました。
そして実際に展示品を観ると素晴らしい挿絵がたくさん。
どれも胸躍り、想像力をかき立てられるような挿絵ばかり。
よく稀覯本として昔の博物学の本などが高価で売買されていることを知っていましたが、その気持ちがなんとなくわかる!!
それはとくに18-19世紀頃の博物学のものにより感じた。
そこに描かれた対象物には、初めて見るものに対する興奮、そしてそれをほかの人たちに伝えたいという熱意が込められている気がした。
そして人の手によって細密に多彩な色使いで描かれた対象物は、例えば一匹の蛇でさえ空想上の動物にさえ見える。
そもそも今のようにデジカメなんて手軽に写真がとれない時代。描く対象物の全てをもれなく描き尽くそうとする情熱のようなものがあふれていた気がした。
まぁ、だらだら私の拙い文章を書きましたが、今年の2/19までやっていますのでご興味ある方はどうぞ!!
うらわ美術館のHPアドレス
http://www.uam.urawa.saitama.jp/