本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

「津軽のバカ塗り」読み

 たまに「なるほど!」と感心したりする本に出会うことがあります。
 そんなとき、この意味する所は是非覚えておこう、なんて思います。

 でもすぐ忘れます。
 こんな事の繰り返しなので、本を読んでいる割には知識は増えていない。
 そしてその知識を活かしたよい知恵が働いている実感もなし。

 なので最近はこう思うようにしています。
 もし書いてある事が「本当に」自分にとって「ひっかかる」ものであれば、必ず残るであろう。
 単に「読んだ」という記録だけが残ることになってもいいではないか。
 そもそも本を楽しむために、読んでいるのだから。

 さて、他の方のブログをいつものように読んでいたら、たまたま「津軽のバカ塗り」というのを知りました。
 参照元
 http://blogs.yahoo.co.jp/mepochzo/26759891.html

 良い言葉だと思いました。
 自分にとって本を読むとは「津軽のバカ塗り」なんだ。

 漆をスッと塗っただけでは完成しない。
 何度も何度も「バカ」のように漆を重ね塗りする。
 そしてようやく完成。

 では自分はいつ完成?
 これはわかりません。
 私の場合は死ぬまで完成しない事でしょう。
 (そもそも完成ってなに?という疑問もありますが)
 でも今日も1ページ、1ページ、自分の体に「本の漆」を塗っていきます。