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本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

6軒目 百合ケ丘「ざりがに堂」


 小田急線 百合ケ丘駅からホームページ↓に載っている地図を元に歩いて行く。
http://www.ne.jp/asahi/zariganidou/shop/index.html

 えーっと、ここ右だな、と曲がってみると...普通の住宅街??
 道を一本、間違えたかと心配になってくる。
 でも地図を見る限り、間違えようがない。
 しかしどう考えても古本屋がありそうにない家並み。
 半分、地図を疑いながらも進んで行く。

 不安になりつつ辺りを見渡すと、歩いているのは前方にいる男性のみ。
 後ろ姿から見るに、この住宅街とは浮いた感じの少し怪しげな男。
 でもちょっと聞いてみるかな...

 と思った矢先に男はある建物に入ろうとした。
 慌てて追いかけてみたらそこが古本屋「ざりがに堂」。

 男は店主だった。

 「前にも、こんな住宅街にあるのでビックリした、と言われたんですよ。」

 柔和な感じで人当たりの良さそうな、そして話し好きの店主だった。

 店内はそれほど大きくない。
 古いLPなどが多い。また音楽関係の雑誌が結構、幅を利かせている。
 古本は二の次といった感じの品揃え。

 でも本はどれもとてもキレイ。
 日焼けしている本でさえまったく汚さを感じさせない。
 店主の人柄の良さが出ているよう。

 そういえば、さっきは店主と話しながら店内に入ってしまった。
 外の100円均一棚を見逃したと思い改めて外に出てみる。

 ええ!!
 リリー・フランキー「東京タワー」がある。
 しかもキチンと100円のシールが貼ってある!!
 
 どこか破れたり、書き込みがあるのかと本をあちこち点検するがどう見ても新品同様。
 なぜか一瞬、「東京タワー」を読んだブロガーの人たちを思い浮かべる。
 でもこの新品100円の誘惑には勝てません。買ってしまいました。

 うーむ、店主恐るべし。
 そのニコニコとした笑顔の裏には、本に対する冷徹ともいえる自己基準がしっかりとあった。
 専門書を扱う古本屋では、そこの専門外の本に対しては値付けが低いということを知識としては知っていたがここまで徹底しているとは。
 ここはあくまで音楽関係専門なんだなと、一人納得。

 でも、前述したように本は丁寧に扱っているし、その割には安めの設定。
 しかも店主の人柄も良さそうなので、またちょくちょく行ってみよう。