漢字で本を選ぶ
普段、本を買うときは装丁を見たときのひらめき、手にとったときの感触、出会った瞬間の最初のインパクトを素直に「感じ」取り買うわけですが(本当か!?)。
今回はちょっと違った選び方で買ってみました。
以前、「漢字バトン」を受け取ってやってみたのですが、あの時の漢字の面白さが頭の片隅にまだ残っていたようです。
古本屋でたまたまみつけた選集、全100巻!!
その名も
「日本の名随筆」 作品社
これの面白いところは各巻毎に漢字1字(例外ありますが)で主題があり、それについての随筆(エッセイじゃないです)が集められているのです。
ちょっと長くなりますが挙げておきます。
花 鳥 猫 釣 陶 庭 色 死 町 山 酒 味 心 夢 旅 性 春 夏 秋 冬
森 笑 画 茶 音 肴 墨 病 恋 宙 婚 魚 水 老 虫 読 風 装 藝 顔
嘘 母 雨 祭 狂 仏 惑 香 父 歌 雪 話 女 菓 葬 海 謎 月 菜 愚
万葉一 万葉二 万葉三 書 桜 酔 宿 紙 男 語 恩 夜 火 客 商 犬 産 育 港 艶
友 占 家 村 貧 祈 能 石 数 道 時 岬 駅 草 噂 運 娘 悪 哀 命
似たような、でも違った漢字があったりして面白いです。
また名随筆というだけあって、選ばれた作品はもちろん、選ぶ人もその漢字に見合ったような人が編んでいます。
例えば、「心」は遠藤周作、「性」は吉行淳之介、「音」は團伊玖磨、「歌」は加藤登紀子、「男」は森瑤子、「駅」は宮脇俊三....。
最初は他のブロガーの方に付けてもらったイメージの漢字を選ぶつもりでしたがありませんでしたので、興味のある漢字2字を選びました。
「読」井伏鱒二 編
「謎」 半村良 編
さてそれぞれの主題でどんな話が飛び出してくるやら...今から楽しみです。