本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

文・横田順彌、絵・前川かずお「ただしいだじゃれの本」草土文化


 1986年の作品。
 懐かしさのあまり借りる。

 だじゃれって面白いよ。
 それを軽妙な文体でもって語ってゆく。
 単なる児童書と思ったら大間違い。
 だじゃれの歴史からはじまり、だじゃれの作法(TPOなど)、ついにはだじゃれの作り方まで懇切丁寧に、面白く語っている。
 例題も豊富。
 最後には我らがヨコジュンの作品が2作、見本として載っている。

 少し前に本屋でだじゃれがぎっしりと書いてある本が売っていた。
 私にしてみたらそんなだじゃれ本を買うような恥ずかしい行為(?)をするくらいなら、この本を買って自分でだじゃれを作り、そのだじゃれを言う練習をした方がよっぽどよい。

 目次の一つに次のようなタイトルがあった。

 「心配は無用、教養が必要」

 おっしゃる通り!諸手を上げて万歳、である。