本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

消しゴム版画家を目指す。



 今日はエイプリルフール。
 ここは一つ気の利いた嘘でもつきたいところだが、そんな才能さえもなくただぼんやり。

 ふと本棚から
ナンシー関の顔面手帖」角川文庫
 を取り出す。

 ナンシー関さんの似顔絵版画(?)が結構、好き。
 どんなところが良いのだろうと思ってよくよく見ると、顔と一緒に一言コメントが書いてある。
 これが似顔絵をより一層似せているのかな、なんて思う。
 
 ところでナンシー関さんって何者なんだっけ?とプロフィールを見る。
 「今世紀最強の消しゴム版画家。各雑誌等でコラムや対談でも活躍し、鋭い観察眼で知られる。...」
とある。
 しかし、残念ながらナンシー関さんはすでにこの世にはいない。
 そもそも今世紀といっているのはこの本だけについていえば20世紀のこと。

 ということは、今世紀(21世紀)最強の消しゴム版画家の座は空いているということ!!

 それでは私がその座に座ろうではないか!!(エイプリルフールです)

 そもそも文章を読む限り、私にとってはそれほど鋭い観察眼とは思えない(エイプリルフールです)。

 でも版画に関してはこのレベルの追いつくまでには普通ならかなり大変。
 しかし器用な私にとっては苦もなくすぐに追いつけるであろう(エイプリルフールです)。

 ということで、さっそく消しゴム版画に挑戦!!

 最初は慣れるために実際の人物ではなく、マンガのキャラクタでやってみることにした。

 「ぼのぼの」のスナドリネコさん。

 選んだ理由はただ私が似ていると言われたことがあるから...。
 一言コメントも入れなくてはと思い当たりコメントも入れる。

 『本は楽しい』

 かなり幼稚な気もするが手慣らしだからよしとする。
 
 準備万端整って、いざ彫らん!!


 約2時間後。
 2枚目の画像の黒い方です...。
 難しい。
 わかっていたけど難しい。
 とくに文字が意外と難しかった。
 「楽」が全然「楽」に見えない。
 かなり苦し紛れの「楽」。

 そこで身の程を「少し」わきまえて、文字だけ彫ってみることにした。

 「ちいらば」

 2枚目の画像の赤い方です...。
 2回目であることと、ひらがなだけということもあって、少しはマシになった気がする。
 でもなかなか思ったようにはいかないことを実感する。

 結論
 私は消しゴム版画家には向いていないことが判明。
 でもかなり楽しいこともわかった。
 (無心で何かをやることが、久しぶりだったからかもしれない)

 今後も「身の程をわきまえ」つつ練習を重ねて、いずれは立派な蔵書印でも作ろうと思った。