本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

12軒目 某インターネット書店

 インターネットで新刊の本を買う事が珍しくなくなってきた私です。

 といってももちろん(?)基本は新刊書店。
 ただ少しマイナーな本や、買う時期を逃した本は新刊書店では滅多に実物はお目にかかれない。
 また漫画などカバーがしてある場合は中身が覗けない。
 このような場合にネットで購入しています。

 では古本はどうか?
 最近はネット購入が多くなってきました。

 しかし先日、初めてちょっとしたトラブルがあって以来、古本のネット購入に関してははかなり慎重になりました。

 それではここで得た教訓も含め、そのトラブルについて書きます。

 私はある本を探していました。
 仮名:Yahoo!文庫「私が重たいわけ1」、「私が重たいわけ2」
 ※タイトルに深い意味はありません。

 この本、見ての通り二冊からなる本です。
 そしてこの本が絶版になってから別の出版社から1冊になって出版されました。
 仮名:楽天文庫「私が重たいわけ」
 (ちなみにその後、この楽天文庫の本も絶版になりました。)

 さてネットで調べていると、楽天文庫版が複数の古本屋から出品されている事を知りました。
 さらに運の良い事に、その中の一軒はYahoo!文庫の方が出品されていました。
 ちなみにそのお店のメッセージには以下のような旨が書かれていました(画像はなし)。
 「楽天文庫版ではなく、Yahoo!文庫版の『私が重たいわけ』です。」

 まさに私が欲しかったYahoo!文庫版。
 しかも状態も良さそうで一番安い!ということで即座に注文。

 そして数日後届いてみると...

 Yahoo!文庫版の『私が重たいわけ2』しか来ませんでした。
 
 即座に電話をしました。
 口頭のためか要領を得ず、うやむやのまま「確認します」と言われたのでいったん引き下がる。
 次の日、夜になってもメールがこないので、こちらからメールを出しました。
 そのメールは簡単に書くとこんな感じ。

『略...私の注文した「私が重たいわけ」ですが、Yahoo!文庫では1と2の2冊からなっております。
しかし今回到着しましたのは「2」のみであって「1」が入っておりませんでした。
入れ忘れ、あるいは「1」は別途発送されるのでしょうか?...略』
 ※少し嫌味っぽく書きました。

 しかしこのメールに対する返事は3日経っても4日経っても来ませんでした。
 結局、5日目に『私が重たいわけ1』が何のコメントもなく到着。
 私としては欲しい商品を無事入手できたので、お礼のメールを出しておしまい。


 この件でいろいろ学びました。
 相手のミスもそうですが、自分のミス(というか確認不足)も含めて。

 ということでインターネットで古本を買う場合における教訓!!(大袈裟?)

 1. 商品を出品している古本屋に店舗があり、行ける範囲であれば必ずその店舗に行くこと

 その際には、事前に電話かメールで欲しい本が見たいとお店に一報入れておくこと。
 実際に行くメリットとしては次のような点がある。
 (a) 実物が見られるので買うかどうか判断できる。
 (b) 実物を見る際には自然と店員と話す事になるので、新たな情報が得られるかもしれない。
 (c) どんなお店なのか行くのが楽しみ(結局それか)!
 
 2. 店舗がないか、遠くて行けない場合は(本の痛み具合等を)納得するまでメール等で確認すること

 画像で痛んでいる箇所を教えてくれます。
 もし画像がなくてもより詳しく教えてくれるはず。
 なにも教えてくれないお店では買わない方がよいかも(私は買わない)。

 3. できるだけ多くのお店から情報を仕入れること。
 新刊書店と違って同じ本でもその状態は様々。
 たとえ状態が「良」でもお店によって(人によって)違うことを忘れない。
 単純に値段が安い方を選ぶと状態が悪いものを掴む可能性大。
 また高いからといって状態が良いとも一概にはいえない。

 4. お店の評価情報があれば一通り目を通す事。
 大抵は90%以上。
 というよりも90%では低すぎる。
 99%以上のお店が望ましい。
 過去の評価(特に低い評価)を見ておくと、トラブル時に対処しやすい。
 評価の低いお店は大抵、同じようなミスを繰り返している。

 幸い上記の一件以来、トラブルは今日まで一度もありません。
 しかし古本に関してはインターネットによる注文はまだまだ危険かなと感じました。
 皆さんのご参考になれば幸いです。