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本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

古本は値切るべきものか?

 先日、B○○K○FFに行った時の出来事です。
 かなり高齢のおじいさんがお店の人をつかまえて何やら喋っていたのでついつい耳をダンボにして聞いてしまいました。

 なにを言っていたのかといえば「本を安くしろ」ということ。
 例えば土地柄、あるいはお店の種類によっては値切るのが当たり前というところがあります。
 さて古本に関しては、もっと高く買い取って!というお願いはよく見かけます。
 でも値切っている場面は初めて見ましたし、私自身値切った事はいままでにないです。

 なんにしても、どうなるか興味津々でした。

 さて問題のおじいさん、
 「なんとかもう少し、安くしてくれんかね。」
 対する店員、
 「いやー、無理です。すみません。」
 おじいさん、
 「そこをなんとかさぁ、安くしてくれんかね。」
 壊れた「レコード」のように繰り返し繰り返し。

 私の見解としてはまず無理だろう。

 するとおじいさん、戦法を変えました(戦法1)。
 「これも買うからさぁ。」
 でも無理なものは無理でしょう。
 さすが店員も平謝りで受け流す。

 次の戦法(戦法2)、
 「年金生活で、お金がほとんどないんだよ。」
 この時、私の中で何か変化が起こりました。
 でもやっぱり無理。
 店員平謝りで受け流す。

 そして最後には(戦法3)、
 「だってこの本!定価1万円なのに105円だよ!云々...」
 おっと、これは厳しい!
 会心の一撃か!
 店員も少し動揺したよう(にみえた)。

 これを機に一気に店員を丸め込み(?)、なんとおじいさん本を値切る事に成功したのでした!!
 成功したおじいさんがニコニコしながら行こうとした時、
 「確かこれも買って頂けるんですよね」
 とかろうじて反撃した店員でしたが、すでに勝負あった。

 ええええ!
 値切れるんだ!
 と私はかなりビックリしました。

 それにしてもおじいさん、戦法2はないでしょう!
 だったら年金貯めろ!!
 と言いたかった。
 さすがに今回の件は少し店員に同情しました。
 店長でもないのに大丈夫かなぁなんて勝手な事も思ってしまいましたし。

 そもそも古本、しかも高くて二、三千円程度の本を値切るなんて...。
 (このお店はともかく)店主が考え抜いて付けた値段なんだから不満だったら他で買え!
 という気がしました。

 少し釈然としないまま、カゴいっぱいに入れた105円の文庫たちをレジに持っていった私でした。