本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

「彩の国」で古本狩り




 「彩の国 古本まつり」に行ってきた(写真1)。
 そもそも「神田古本まつり」に行こうか行くまいか悩んでいたのはこれが控えていたため。
 それにしても規模がすごい!
 1階だけでも他のところでもやっているくらいの規模(写真2)。
 しかしメインの8階へ行ってみると壮観の一言(写真3)。
 全て回りきれるか心配なくらい。
 もっとすごいのは、この規模のまつりが年に4回(3月、6月、9月、11月)あるということ!!
 
 なぜ今まで知らなかったんだろう。
 きっと昔、埼玉県人の友達に「あ、ださ○たまの出身なんだ(笑)」と言った罰だ。

 ごめんなさい。
 もう言いません。

 それにしても広い。
 スーパーで使われている買い物かごが置かれているだけある。
 これは限られた時間内で回るには戦略を練る必要あり。

 会場内は文庫コーナーで囲まれている。
 そしてその中に各書店(全38店舗!)のコーナーがズラッと並んでいる。

 作戦1
 「まずは文庫コーナーを一通り物色して、その後時間の許す限り中を攻める!」

 しかしながら文庫コーナーの半ばだけで1時間消費。

 作戦変更
 「タイトルを読んで物色するのは極力やめる。
  かわりに背の色でまずは物色。」

 若干ペースが速くなり、まずは文庫コーナー終了。

 しかしふと見ると見渡す限り本棚...。

 作戦変更2
 「大判、雑誌、漫画、本以外は無視!」

 じっくり見るところをできるだけ絞ってハードカバー類を物色。

 そんなちいらばレーダーに飛び込んで来たものアリ。

 敵機発見!
 買い物かご!
 しかもかごの中には本が1冊!!

 「コラ!!本の上に買い物かごを置くんじゃなーーーーい!!
  何のための買い物かごだ!
  足元に置けるだろ!!」

 と心の中で雄叫びをあげつつ、さりげなくかごを手でズラす。

 すると、敵さんなんと自分の真ん前に少しズラしただけで全く動じない。

 腹が立ったけれど小心者なので、

 「何だ初心者か!今日のところは見逃してやる!」

 と心の中で毒づいて次の棚に向かう。
 (思えばこの時すでに「ホンガッカーズ・ハイ」状態でした...)

 そんなこんなでなんとか終了時間までに一通り見終える!

 ...燃え尽きました。

 これは一度、行ってみる価値あり!!
 行けそうな人は、是非行くべし!
 なかなか行けそうにない人は、無理してでも行くべし!

 今月は11/7まで。

 詳細は下記に。
 古本まつり

 今回の成果(「彩の国 古本まつり」のみ)
 「古本マニア 雑学ノート」唐沢俊一(ダイヤモンド社)
 「ゴブリン公爵」手塚治虫(講談社)
 「鉄の旋律」手塚治虫(講談社)
 「三つ目がとおる 4」手塚治虫(講談社)
 「ザ・クレーター 1,2,3」手塚治虫(講談社)
 「ぼく自身のためのジャズ」渡辺貞夫(荒地出版社)
 「万物観察記」岡本信也+岡本靖子(情報センター出版局)
 「文化人類学への招待」山口昌男(岩波新書)
 「ドン・ファン その反逆の生態」橋本一郎(講談社現代新書)
 「辛酸 田中正造足尾鉱毒事件」城山三郎(中公文庫)
 「世界SF映画物語」児玉数夫(旺文社文庫)
 「旅が好き、食べることはもっと好き」邱永漢(新潮文庫)
 「本が好き、悪口言うのはもっと好き」高島俊男(文春文庫)
 「保存食品開発物語」スー・シェパード(文春文庫)
 「今昔物語集 五・八」国東文磨 全訳注 (講談社学術文庫)
 「森鴎外の『知恵袋』」小堀桂一郎 訳・解説(講談社学術文庫)
 「西岡常一と語る 木の家は三百年」原田紀子(朝日文庫)
 「スパイのためのハンドブック」ウォルフガング・ロッツ(ハヤカワ文庫)
 「阿Q正伝狂人日記 他十二篇」魯迅(岩波文庫)
 「珍品堂主人」井伏鱒二(中公文庫)
 「全日本貧乏物語」赤瀬川原平 選(福武文庫)