本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

今年の初読み

 あまり本のレビューはしないけれど、今年最初ということで。
 今年の初読み(終えた本)は
 「組織を強くする 技術の伝え方」畑村洋太郎(講談社現代新書)
 
 団塊の世代が多く退職することによって起こりうる、技術継承断絶を回避するにはどうすればよい?
 というのが、この本を手に取る人のニーズとしては最も多いかもしれない。

 しかしこれは技術に限らず普段日常のコミュニケーションの本ともとれる。
 マニュアルを作ってあげて、逐一教えてあげて、...それでも理解できないのは相手が悪い。
 と思いがちな私にとってはガツンとやられた。
 伝える側に問題はないか?と迫られる。

 またこの本は伝える側としてだけでなく、伝えられる側の姿勢についても教えてくれる。
 教えてもらうという受け身ではいけない。
 技術をつかみ取っていく気持ちが必要。
 その気持ちを持つには自分も(いずれは)伝える側となる意識を持たなくてはと思わせる。
 
 さて今年2冊目に主として読み始めているのが
 「花のれん」山崎豊子(新潮文庫)
 昨年の忘年会でおじゃさんから頂いた本。
 出足好調。