本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

ブックマークナゴヤの空中古本市で冷やかしまくる。

 BOOKMARK NAGOYA2014の(私が)一番の注目イベント、空中古本市に行ってきました。
場所はこちら、名古屋テレビ塔の3階。


テレビ塔に行くなんて小学生以来か。
地上でもなんだかいろいろ催しをやっていますが、目指すは3階。

ということで着きました。


会場内はというと...思ったより狭いかな。



 何はともあれ、早速手近なお店(?)から覗いていく。

 プロの古本屋さんに比べて一般の人が出店する古本市の面白い点は
1. 店主の個性が溢れている

だから
2. 品揃えにも個性が溢れている

加えて
3. 値付けにも個性が溢れている

 もちろん褒め言葉
さて今回はどんなお店があるかな〜と覗いてみると...

のっけから自分好みの本が見つかる。
幸先良いな〜。
こういう時に自分が持っている本を見つけると店主にたいして勝手に親近感を覚えます。


興味深く覗いていると私を呼ぶ声が!?

!!!!!

どこかで見たことあるかと思ったら、あらあら図書館のスタッフではないですか。
仕事以外でお会いするとなんだか気恥ずかしい。
聞けば今日と明日の両日とも参加とのこと。

「だから明日の研修は行かないんです。」

なるほど!
そう言う訳ですか。
自由参加にも関わらず勝手にウムと納得。
折角だから何か購入したいと眺めていると前から気になっていた本を発見!
これ幸いとご購入。


おしゃべりに一花咲かせた後、次のお店に。
さてこちらのお店は...
1冊33円!?


なんでまた。
さては3冊買って99円だから、100円支払った客に
「釣りはいらないよ。」
なんて言葉を期待しているのか!?
だったら私が3冊買って...と探ってみるが私が欲しいのは1冊。
若干悔しい気持ちのまま、なぜ33円なのか聞いてみる。

「屋号が『竹』ということで笹、ささ、33...」

なるほど!
そう言う訳ですか。
勝手にケチな想像すみません。
普段の古本市では知り得ない値付け理由です。

一人反省しながら次のお店を覗く。
こちらはなんと全てベトナム戦争関連の本ばかり。


普段だったら店主になんて声をかけることはないけれど、
ここでも素直に疑問をぶつけてみる。
なぜまたこんなにもベトナム戦争関連の本がたくさん?

「元々、大学でのテーマがベトナム戦争で。」

なるほど!
そう言う訳ですか。
聞けばやっぱりまだまだ自宅には関連資料がたくさんあるとのこと。
素人でも読みやすい本を何冊か紹介してもらい、その中の一冊を購入。

次なるところは...しおりっ


心の中で叫んだだけです。
決してどこぞのしおりさんを呼んだ訳ではありません。
本の栞を売っているお店です。
本はどちらかといえば申し訳程度。
栞を売るお店なんて私は初めて見ました。
私も本屋さんで変わった栞があるとちょくちょくもらってきますが、
ここはなんだか海外の栞が多い。
店主に海外旅行によく行くのか尋ねたところこんな答えが。

「海外の人たちと栞の交換をしているんです。」

なるほど。
そう言う訳ですか。
本の栞がネットで飛び交っているとは初めて聞きました。
素敵な栞がたくさんあったけれど、
高価なのはちょっと手が出ないので3枚100円のものを記念にゲット。

そしてそのお隣が本絡みの雑貨の王道、手作りブックカバー。


それにしても安いっ!
一つ50円とは。
端切れとかを使って、作っているとのことですが、栞ひもやベルトもついて凝ってます。
こんなに安くていいのかな〜と思い聞いてみると、

「個人の趣味なので...。」

なるほど!
そう言う訳ですか...って、でもなんだか勝手に申し訳ない気持ちに。
女性らしいデザインがほとんどだったのですが、
その中で気に入ったものがあったので一つゲット。

そんなこんなで、他にもたくさんのお店があって興味が尽きず。

こういう一般の古本市って、店主とのおしゃべりが楽しい。
出店する側も元々思い入れがあって買った本たちを売りに出している訳で、
なぜこの本を売りに出す、という疑問を投げかけるとその人自身が見えてくるようで興味深い。

実際にこちらが本に触れるたびに、その本の解説をしてくれた店主がいました。
ゆっくり眺めたい、という気持ちもありながら、
そういう店主の熱い想い!を感じると、本好き同士分かりあえる気がして面白いですね。

今日の成果は以下の通り。



さて明日も研修が終わったら2日目、行くぞ〜。