本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

心はチェコの読書会

恒例の古本カフェcestaの読書会に参加してきました。

今回のテーマは「チェコ」。
チェコと言ったら「ダーシェンカ」。
以上。

当初はそんな感じでしたが、蔵書を検索してみると「プラハ」で一冊引っ掛かりました。
※何気に初めて蔵書を登録して良かったと思った瞬間。
小説ではなくエッセイ。
しかも薄い本でしたが、意外と難儀。
その理由を考えるに、チェコプラハのことをその名前以上に知らないからだと気付きました。
これではイカンとwikiさんの助けも借りつつチェコの歴史を調べる。
調べついでにでっち上げた紹介資料で読書会に臨む。

読書会では王道のチャペックはじめ、しっかり有名どころの小説も出てきました。
激動のチェコの歴史と照らしながら話を聞くと、いつも以上に深くわかった気に。
チェコではチェコ語の使用禁止というとんでもない弾圧があった歴史があることも知る。
マリオネットだけでなく、絵本文化が深く根付いているのもそんな背景があるのかな?

今回はチェコ渡航歴10年以上の店主の他にもチェコ渡航歴のある参加者がいました。
体験記も聞くことができたのでいつも以上に有意義な時間になりました。
読書会終了後には、シルバーウィークにチェコに行く!
という参加者が先輩(?)にオススメレストランなどを聞いたりしていました。

そろそろチェコブームが到来か!?
うーん、私も行きたくなった。



〜紹介本メモ〜
パヴェル・ブリッチ「夜な夜な天使は舞い降りる」(東宣出版)
海野弘チェコの挿絵とおとぎ話の世界」(パイインターナショナル)
ボフミル・フラバル「わたしは英国王に給仕した」(河出書房新社)
ボフミル・フラバル「剃髪式」(松籟社)
ボフミル・フラバル「厳重に監視された列車」(松籟社)
ズデ二ェック・スヴェラーク「コーリャ 愛のプラハ」(集英社)
ミラン・クンデラ「別れのワルツ」(集英社文庫)
ミラン・クンデラ「存在の耐えられない軽さ」(集英社)
ローラン・ビネ「HHhH(プラハ、1942年)」(東京創元社)
千野栄一「ビールと古本のプラハ」(白水uブックス)

紹介資料