本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

出会いは突然に!

 かれこれ20年以上前から探していた本が見つかりました!

その日は私用があり、約束の時間まで古本屋巡りで潰していました。

そろそろ時間が迫っていたため、最後に100円均一棚をサラッと見て行くことにしました。

すると一べつするなり目が釘付けとはこのこと。

あれほどまでに探していた本が、当たり前のごとく並んでいるではありませんか!!

 

この時の自分の行動を振り返ると怪しい人物の行動そのものでした。

1. 目を擦ってみる(信じられなかったんでしょうね〜)。

2. 周りをキョロキョロしてみる(誰か他に気づいていないか...)。

3. 恐る恐る近づいてみる(本が逃げるわけでも飛びかかってくる訳でもじゃないのに)。

4. そっと抜いてみる(なぜか周りに気付かれないように!?)

5. あらゆる角度から本を眺め回す(まだ探してた本だと信じてなかったと思われ)

6. ニンマリ笑う(心の中では大喝采)

 

あんなにずっと探していた本が、見つかった途端すんなり(しかも100円で)手に入ってしまった感覚に襲われ、ごくごくわずかな寂しさが突き抜けました。

それでも大喜びには違いありません。

 

そもそも探し始めた当初はまだネットなんてない時代。

新刊書店では既に絶版となれば、もう古本屋さんを巡る以外に見つけられる方法はほぼない。

その後、ネットが当たり前になるとほとんど見つからない本はない状態。

探していた本もしっかり売ってることがわかりました。

この本、ある一部のマニアにとっては有名な本でした。

しかし元々高価でもなく、希少性があるわけでもなく、一方で一般的知名度のある本でもなかったので、値段はまぁまぁ妥当な当時の定価の3〜4倍程度。

買おうと思えばすぐにでも手に入る状況でした。

でもどうしてネットで買わなかったのか。

 

古本探しはやっぱり自分の足で探して買うところに面白さが詰まっているのでは!!

 

それにしても...こうした本を見つけた喜びって、思った以上に本人以外は冷めてるんですよね...。