本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

壊れていく読書会

古本カフェcestaの読書会に参加してきました。

今回は夜の読書会。

テーマは「狂ってる本」。

今回のテーマは簡単そうで、意外と見つけるのが難しかったです。

それだけに、他の参加者がどんな本を持ってくるのかがとても楽しみでした。

当日は初っ端から、今日の狂人大賞!的な本が紹介されました。

あまりの衝撃本に、その後の紹介者の第一声は「至って普通なんですが...」。

一見、普通の人に見える人がトンデモナイ行動・言動をしたり、まともだった人がおかしくなっていく様は、フィクションだと笑えても現実に起こってしまうとまさに笑い事ではない気が。

紹介後は食人についての話題で盛り上がったり(?)。

通常のお客さんも交えてアレヤコレヤ話が巡りながらの読書会でした。

 

それにしても狂ってる人ってどんな人?

きっと自分で狂っているなんてわからないのではというのが私の考え。

冷静に狂った人を演じる、狂ったような行動をとる人と本当に狂っている人とは決定的になにか違う気がする。

その違いは例えば、法律で定めた境界ギリギリの行動をとる人と平気で(気づくことなく?)飛び越えてしまう人との違いでもあったり。

とりあえず本の中で、その狂いっぷりをゾクリとしたり、クスッと笑ったりしているだけに関わりは止めたいものです。

 

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〜紹介本〜

いしいしんじ「みずうみ」(河出文庫)

大槻ケンヂ「ロコ!思うままに」(角川文庫)

上遠野浩平「紫骸城事件」(講談社ノベルス)

椎名誠「もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵」(角川文庫)

澁澤龍彦「妖人奇人館」(河出文庫)

村崎百郎「鬼畜のススメ」(データハウス)

本谷有希子「嵐のピクニック」(講談社)

ミヒャエル・エンデ「鏡のなかの鏡 -迷宮」(岩波現代文庫)