本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

ゾクゾクするような読書会

古本カフェcestaの読書会に参加してきました。

今回のテーマは「怖い本」。

 

怖い本の紹介後、怖い話からいろんな話題に広がっていきました。

結論的には一番怖いのは人間というところで落ち着いたかな。

 

怖い理由が未知、理解できないという点にあるとするならば人間はわからないことだらけ。

自分自身のことでさえわからない。

科学の発展にともなってわからないこともわかってくるけれど、全て「わかった」時に怖さというのは克服できるようになるのでしょうか。

不思議ということに私はとても興味がありますが、不思議なものを知ろうとしていくことはある種、怖さに対峙していくこととかなり似ているのかも、なんて思いました。

 

霊は存在するのかという話も出ました。

赤ちゃんの時に「見えていた」ものが大きくなるにつれて見えなくなる。

赤ちゃんの時にしか保持していない機能?があるのかな。

赤外線を人は感知できませんが、例えばコウモリには感知できる。

いわゆる霊感が強い人というのは、そもそも存在しているけれど普通の人が感知

できないものを感知する機能を有しているのかもしれません。

そうすると霊は常に存在しているけれど、良くも悪くも感じられないだけ!?

霊の存在には私は否定的ですが、存在していたらなんとなく面白いな〜。

でもビビりなので、霊を見てしまったら面白がるような余裕なんてないんだろうな。

 

今回も様々な怖い本が出てきて、読んでみたい本がまた増えました。

ちなみに私は今回紹介された京極夏彦の本でさっそく鳥肌...。

 

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〜紹介本〜

京極夏彦(作)、町田尚子(イラスト)「いるのいないの」(岩崎書店)

岩井志麻子「雨月物語」(光文社文庫)

後藤明生「雨月物語」(学研M文庫)

貴志祐介「黒い家」(角川ホラー文庫)

エドガー・アラン・ポー「黒猫・アッシャー家の崩壊」(新潮文庫)

美輪和音「強欲な羊」(創元推理文庫)

赤川次郎「白い雨」(光文社文庫)

E・ゴーリー(編)「憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談」(河出書房新社)

井上ひさし「新釈 遠野物語」(新潮文庫)

柳田國男「遠野物語」(新潮文庫)

村上春樹「図書館奇譚」(新潮社) 

乙一「夏と花火と私の死体」(集英社文庫)

松谷みよ子(編)「呪いのレストラン(怪談レストラン)」(童心社)

筒井康隆「メタモルフォセス群島」(新潮文庫) Kindle版より、『走る取的』

工藤美代子「もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら」(角川文庫)