「原典」回帰へ
学生のとき古典の授業がとても苦痛でした。文法はもちろん、同じ言葉に対して現代とは異なる意味解釈をしないといけないところにかなり苦労させされました。
しかし月日が経って...それなりにいろんな本を読んでくると、どうしても最後は「古典」に行き着くことを認めざるを得ません。
例えば
「陰陽師」夢枕獏
↓
「今昔物語」
「ONOGORO」鯨統一郎
↓
「古事記」
というダイレクトなものから、
「六の宮の姫君」北村薫
↓
「六の宮の姫君」芥川龍之介
↓
「今昔物語」
のように間にはさんだり、等。
これはとても簡単な例ですが、「やっぱり原典読まずして本は楽しめん!」などど私の場合、今更さらながら反省とともに実感。
「今昔物語」福永武彦 訳
これはそんなことを思いながら本屋で出会った1冊。
原典云々と言いながら「現代訳」の本なんですが(笑)。
「今昔物語」って面白いですね。知らなかった。
この本では全篇1,000以上のなかから「たった」155篇しか載ってないですが、古典ビギナー(というよりも「今昔物語」ビギナー)の私にはとてもお買い得な本でした。