本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

虐待的(?)読書法

私の中で暗黙に決めていた「本に対してしないこと3ヶ条」というのがあった。1. 線を引いたり、書き込みをしない。2. ページを折り曲げない。 3. 破らない。 結局の所、本を丁寧に、大事にしながら読む。 だから食事中には読まない。 本の天敵、水気のある所…

気になる脚本家 -矢島正雄-

面白いドラマを見ると、欠かさず脚本家をチェックします。 もちろん原作があればそれもチェックしますが、まずは脚本家から入ります。 私が好きな脚本家は山田太一さん。 かなり古いですがNHKの「男たちの旅路」というドラマを観て以来のファンです。 そして…

佐藤多佳子「しゃべれども しゃべれども」新潮社

落語家、古今亭三つ葉がひょんなことから素人三人に落語を教えることになった。従弟の良にワープロオペレーターの十河、そして小学生の村林。この三人が皆それぞれワケあり。 翻って三つ葉はといえば、これはまだ二つ目という身分で今はスランプ状態。 とに…

ザミャーチン「われら」岩波文庫

1920年代の作品。 「恩人」の名の下にその「単一国」の国民である「われら」はその生活を「時間律法表」で管理され、その行動を「守護者」によって監視されている世界での話。 アンチ・ユートピアを描いた作品。 そもそも国民は「員数成員(ナンバー)」で区別…

国語便覧でホンの箸休め

何時間も白黒のページを追っかけていると、さすがに疲れます。 そんな時はちょっとカラーページで気分転換。 以前は雑誌を買っていたのでそれで目を楽しませていたのですが、最近は違います。 「新国語便覧」 文英堂 中学生くらいのお子さんがいる家庭なら1…

読みたくなるカバー絵

本1冊毎に様々な装丁で楽しいハードカバーと違って、文庫の場合は出版社やシリーズで統一されています。なので個々の文庫の個性は自然と表紙の絵に表れてくるような気がします。 もっとも平積みしてもらわないと、その個性も十分発揮されないのですが...。 …

私だけの世界一使える図書館「生物」

生物の授業というとなぜか男性よりも女性の方が得意という印象があります。 でもそれは単に高校時代の生物の先生が女性だったから? 中村桂子「あなたのなかのDNA」ハヤカワ文庫 DNAはまさに誰しも持っているにも関わらず、まだ誰もその全容を知っている人は…