やっちまいたい一戸建て。
生涯で最も高い買い物となるであろう持ち家。高いだけにチャンスは1回、失敗は許されない!
本一冊買うのでさえ何時間と悩むことがある(楽しんでいる?)私にとっては、家を買う(建てる)ということは慎重に慎重を重ねなければいけません。
ということで家に関する本をいろいろと読みあさってココ数年。「タメになる」本は沢山ありましたが、どうもピンと実感が湧きません。そのなかでも、藤原和博「建てどき」はかなりタメになり、さらに家を建てるということの臨場感があふれた内容で、家を建てたいという気持ちを沸き立たせる本でした。
でもこの本の(私にとっての)欠点は持ち金や土地といったベースが違いすぎること。羨望をこえて妬みに走りそうなところをぐっと抑える。
それでもボチボチ家を建てる計画が進み始めている現在、出会ったマンガがこれです。
伊藤理佐「やっちまったよ一戸建て!!(1・2)」(文春文庫PLUS)
この人のマンガはこれが初めてなんですが、帯文句通りに大爆笑。
そして伊藤さんの言動をひとしきり笑った後、きっと自分も何も知らないままやっていたら、同じ過ちや恥ずかしい思いをしていたんだろうなぁと思うこと幾度か。
ドキュメンタリーではいわゆる失敗談や苦労話がつきものですが、そういった話を笑いとともに語ってくれる本というのは私にはとても好感がもてます。このマンガも一戸建てを建てるまでをまさに赤裸々に描いている点でとても親しみが持てました。
このマンガは2001年に単行本として出ています。なので実際はそのさらに1〜2年前の話だと思いますが、タイトル「やっちまった」ところをはじめとする、家の近況報告がこの文庫には載っています。
これを参考にするにしても反面教師にするにしても、特にこれから一戸建てをと考えている私には非常に心強い(?)マンガでした。