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本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

11軒目 東京・高田馬場「BOOK・OFF 高田馬場北店」

 古本屋の中で、いやひょっとしたら新刊書店も含めて最も有名な本屋かもしれない。

 「BOOK・OFF」

 良い点としては「古本は汚い」というイメージを大きく変えた点。

 しかし店舗数の拡大とともに各方面からのバッシングが多くなった。 
 私自身、散々利用しておきながらいろいろ難癖をつけてきた。
 本を単なる物としてしか見ていない、店員のかけ声なんとかならんか、本の清掃時に新潮文庫のスピン切るな...等々。
 そして少ないながらもいくつかのBOOK・OFFに寄った感想はただ一つ。
 
 「店内規模の大小の差はあれど、どこも同じ品揃えの金太郎飴」

 チェーン店であるからそれは当たり前といえば当たり前。
 だからこの「本屋探訪」で採り上げることになるとは自分自身思っていなかった。

 前置きが長くなってしまったが、それほどBOOK・OFFの中でも面白く感じた「高田馬場北店」なのである。

 (文庫コーナにて)面白く感じた、そして他のBOOK・OFFチェーン店と違うなぁと感じたのは次の4点
 1. 揃いのものがパッケージ化して売られている。
 2. 岩波文庫の占める割合が非常に大きい。
 3. 非常に古い本まで置かれている。
 4. 値段の付け方が他店と違っている(?)

 1.
 店内に入ってすぐわかった。
 文庫棚の上にビニール袋でパッケージ化されたシリーズものがたくさん並んでいた。
 もちろんパッケージ化されている本は奇麗な本ばかりが選ばれている。

 2.
 そもそも他店では岩波文庫だけで文庫棚全て占めるようなところはまずなかったと思う。
 棚の1列以上あるところさえなかなかないのに。

 3.
 105円(+5円は気に入らないが)コーナに岩波をはじめとして古い文庫(しかもボロボロを含む)が置かれていた。
 他店だと引き取ってくれても抹殺されるような本さえならんでいるのはなぜか少し感動した。

 4.
 これは上記3点と違いあくまで値段を見た時の「感覚」なのだけれど、値段が全体に高めな感じがした。
 普段は「何でもかんでも一律に値段をつけるな」などと文句を言う方だが、この時は「これは105円じゃない?」と誠に正しいお客らしく(?)ご都合主義的な文句が口をついてしまった。

 その他、あまり他店では見かけない「古典・名作」が多く置かれている感じがした。

 上記の事に対して私が出した結論は、

 お客がよい。

 つまり早稲田大学の学生をはじめとする、客層の違いがこのBOOK・OFFを変えたのではないかということ。
 失礼な話だが、小・中学生が多い地域と大学生が多い地域では読む物も違ってくるはずで、いくらBOOK・OFFといえども買い取る本に違いがあれば、売る本にも影響するだろうということ。

 などと「本屋通」気取りで勝手に解釈しながら本を買った。

 さて家に帰って黄色い袋を開けてビックリ。
 あっさり「面白い」と思っていた原因が判明した。
 
 『私たち5店舗はこんなお店です。』

 と題してその主張・特徴をのべたチラシが入っていた。
 ここには一々あげないが、ホームページがあるので興味のある方はどうぞ。
 チラシとは若干異なるが、いいたい事は同じである。

 http://www3.plala.or.jp/gotobbj/

 同じチェーン店でも高田馬場北店のように「個性」が少しでもわかると本を買う以外の楽しみも増えて嬉しい。
 たんなる店舗の大小を越えた個性的な店作りを他の店舗でもしてほしいと感じた。

 蛇足
 チラシの方にしか書いてなかった一文のひとつを抜粋。
 (↑実はホームページの方にも小さく載っていた)
 「でも稀覯本などは神田・早稲田の専門古書店に持っていくことをおすすめします。」

 正直でよろしい(←何様?、お客様)。