日常ミステリ探険隊レポート第一弾「E邸に潜入せよ!」(最終回)
本楽大学、図書館長というのは世を忍ぶ仮の姿。
何を隠そう、私は日常ミステリ探険隊の隊長なのである。
その探険隊に指令(?)があったのはもういつだったか忘れるくらい前の事。
しかし数少ない指令だけに忘れてしまうのは惜しいので記憶の限りここに記しておく。
とにもかくにもE邸である。
※念のため、Eでわからない人のために言えば江戸川さんのお宅である。
もちろん潜入にあたっては、潜入日時はもちろん、その日の天気や潜入される側のご都合などを事前に念入りに調査を行った。
そして決行の日、E邸前に隊長、副隊長、炊事係、ぱしり役、その他総勢一名が集合。
少々緊張しながらも堂々と正面の門から潜入した(写真1)。
さて門を通り過ぎると案内板と解説チラシが置いてあったのでそれを見ながら探る事にした。
まずは礼儀として正面玄関からということで行ってみる。
そこにはE氏の著作物がズラッとならんでいた(写真2)。
左の方には小学生の頃読んだ少年探偵団シリーズもあり、昔を振り返りながら玄関を後にした。
さていったん戻って、先ほどの案内板を強行突破してみると右手には応接室があった(写真3)。
もちろん写真は中に入ったのではなく、外から覗き込んで撮ったものである。
写真3の左側からとるとE氏の肖像画がデンと飾ってあった(写真4)。
つぎに向かったのは土蔵である。
これぞお宝満載と噂(?)のある場所(写真5)。
喜び勇んで行ってみると...案の定、入る事は出来ないようになっていた。
なんとかして中を探ろうとしていろいろ覗き込んでいたのだが、
後ろから来た見学のおばちゃんに無言のプレッシャーをかけられてしまった。
写真を慌てて撮ると、すごすごと退散(写真 6〜8)。
結局、内部まで潜入するには権限も度胸も資金も何もなく、
不完全燃焼に終わってしまったのはつくづくも残念であった。
これで終わるのも少々悔しかったので、近所の某大学購買部に寄り、
昔の展示会の図録があったので購入した(写真9)。