つまみ読みの楽しみ
精読、摘読、速読、斜め読み、朗読、音読、黙読、積読(?)...、本の読み方はいろいろありますが、「つまみ読み」も捨てがたいものがあります。
ここで言う「つまみ読み」とは、食べ物の「つまみ食い」に対して、本を対象にした一種の拾い読み(摘読)です。
拾い読みと違う点は、ある対象について調べる等の目的を持った読み方を「拾い読み」と言うのに対し、「つまみ読み」は本を読むこと自体が目的の場合を言います。
なんてもっともらしく書いたのですが、自分で勝手に使い分けているだけなので、本来の意味は知りません(!)
さて誰もが一度はしたことがあるはずのつまみ読み。これを始めるととなかなか止めれません。
例えば本棚を整理している時。
懐かしい本が出てきた!ついペラペラとページをめくり始め...。
そして途中で読んでしまうともういけません。ハッと気づくとかなり時間が経っています。
あわてて本の整理を再開しますが、また気なる本が! ペラペラ....
やはり偶然出会う本(自分で買った本なので言い方が変ですが)でつまみ読みをするのが一番楽しいです。
しかし敢えて私の場合は意識して「つまみ読み専用本」を買います。
「算私語録」安野光雅(朝日文庫)
実はこの本、買ってから約10年以上経つのですが未だに全部読めてません(!) ひょっとしたら一通り読み終えているのかもしれませんが、つまみ読みのせいで忘れているだけかもしれません。
この本はちょっとしたシリーズになっていますが、それらの本もみんな同じ目に遭ってます。
中身は、ちょっと面白い話のタネを満載、といったところでしょうか。
一種の雑学本の部類かもしれません。
1つのタネが短くて2,3行。長くても1ページ分位でほとんど収まっていて、つまみ読みにはバッチリの本です。
こうした「つまみ読み専用本」を何冊か用意しておくと、こま切れ時間でも本が楽しめてとても充実した(?)読書生活ができます。
....なんて、読了していない本を「つまみ読み専用」と決めつけて、放りっぱなしになっていることも多々あるのは事実ですが。