本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

図書館的古本屋に出会いました

古本屋さんにもいろいろあるなぁと思わせた古本屋さん。

名古屋の「空の鳥文庫」

名古屋市博物館の「はくぶつかん古書市」に寄ってから、
いつものようにGoogle Mapsで近場の古本屋さんを探したところ見つけました。
最寄駅から歩いて5分程度のところにあったお店は一見、何の変哲も無いお店。


ところが!!!
入ってみるとこれがトンデモナイ。

トンデモナイ点一つ目
「本が平積み」

よくよく外観の写真を見てもわかる通り本が平積みされています。
全部とは言わなくても大半が。
しかも棚を目一杯使っているので、
棚によっては見えている平積み本のさらに奥にも本がある!
本を探そうにもどうやって...。
1分ほど立ちつくす私。

気を取り直して、とりあえず目に付く棚を見ていく。
すると棚の柱に目録があるとのこと。

ふと横を見ると机と椅子があって、まさに目録が!!
そしてトンデモナイ点二つ目
「完全目録完備」


すごい〜!!
なんと古書は図書館ではおなじみの十進分類法に則って整理されている。


さらには一部出版社毎に分けられていたり、
文庫、新書を始め、本のサイズでも分類している!!

凄すぎです。

図書館関係者としては身悶えするくらいの感動!
早速、目録をペラペラめくって欲しい本を探していく。

何点か欲しい本が見つかったので、置いてある棚はどこかと見れば背後の棚に。
その棚を見てビックリ!

トンデモナイ点三つ目
「可動式書架」


まさに図書館。

さすがに電動式ではなかったので、手動で目的の棚を開けて欲しい本をゲット。
それにしてもこれだけの本を綺麗に並べて「管理」してあるところってそうそうないのでは。

店主に尋ねてみると全部で約4万冊(!)とのこと。
今では2階も本でいっぱいとか...図書館で言う所の閉架ですね。
たくさんあって探せないのでリスト化したそうですが、
3ヶ月に一度の割合でリスト更新しているとは頭が下がります。

もちろん著者名やタイトルをいえば探してもらえる。
今度行くときには探している本のリストを持って行ってレファレンスしてもらおうかな〜。
図書館関係者にとってはなんとも親しみのわく古本屋でした。