本楽家 ( ほんがくか ) 通信

本にまつわるあれこれを楽しむ、日本本楽家協会の活動報告です。

2006-01-01から1年間の記事一覧

13軒目 アメリカ・サンディエゴ「BOOKSTAR」

アメリカ逃飛行記 番外編です。 アメリカ来てまずしたかったこと。 それはもちろん本屋に行くことです。 大雑把に次の4種類の本屋にいきたいなぁと考えています。 1. 洋書を扱う新刊書店 2. 洋書を扱う古本屋 3. 日本の本を扱う新刊書店 4. 日本の本を扱う古…

文庫の「概略」で楽しむ

「西方見聞録〜京都から岡山へお嫁にきました〜」のミラさんの記事中に、講談社文庫の裏の概略の一部だけを見せて、この本が何か当てるクイズが載っていました。↓ http://blogs.yahoo.co.jp/milla_and_madness/39078625.html なかなか面白いので皆さんも当て…

蛍光灯問答 (第2回戦)

遥か昔('06.6.23)に店内で2種類の違う色の蛍光灯を使い分けているB○○K○FFについて書いた。 ( http://blogs.yahoo.co.jp/chiiraba/38280137.html ) 1回目のその時には店員の「おとぼけ」作戦により結局わからずじまいであった。 さて、今回はその2回目。 久々…

古本は値切るべきものか?

先日、B○○K○FFに行った時の出来事です。 かなり高齢のおじいさんがお店の人をつかまえて何やら喋っていたのでついつい耳をダンボにして聞いてしまいました。 なにを言っていたのかといえば「本を安くしろ」ということ。 例えば土地柄、あるいはお店の種類に…

東京国際ブックフェア2006に行ってきました。

今年で13回目を数える東京国際ブックフェア2006に行ってきました(写真1枚目)。 今年もなかなか賑わっていました...。 良くも悪くも昨年とほとんど変わらないかなぁ。 まずは目についた有名人の方をパチリパチリと(写真2,3枚目)。 写真の2枚目は吉永みち子さ…

図書館レシートの謎、解決。

前回の記事で、私の住む市の図書館ではレシートの裏にB○○K○FFの広告が載っていると書きました。 その理由がわかりましたので書いておきます。 ずばり! 「レシート用紙を買うのに複数からの入札を行っているから。」 だそうです。 私が尋ねた職員も詳細はわ…

B○○K・○FFの謎

B○○K・○FFはある意味、ネタが豊富で飽きさせないお店である。 ここに二つばかり、謎、というよりちょっと気になる事を書く。 1. 私の住む市の図書館で、貸出時にもらうレシートにはB○○K・○FFの広告が載っている。 表面は一見なんでもない貸出情報。 でも裏を…

『本の散歩道』最終回 (学習院生涯学習講座)報告

岡崎武志氏による『本の散歩道』第3回(最終回)。 今回の主な内容は次の通り。 1.本を読めば本を読みたくなる。 2.夏目漱石「坊っちゃん」 3.文庫の話(中公、新潮、文春) 4.絵本の紹介 1.は本はやっぱり自分で見つけて読んでみるのが一番、ということ。 確か…

一期一会

一期一会 初めて訪れた古本屋。 私の探している本を店主自身が所持している事がわかった。 しかも格安で譲って頂ける事になった。 生涯学習の講座でご一緒させて頂いた方に声をかけてみた。 メール交換して頂いた。 またまた初めて訪れた古本屋。 ずっと探し…

12軒目 某インターネット書店

インターネットで新刊の本を買う事が珍しくなくなってきた私です。 といってももちろん(?)基本は新刊書店。 ただ少しマイナーな本や、買う時期を逃した本は新刊書店では滅多に実物はお目にかかれない。 また漫画などカバーがしてある場合は中身が覗けない。 …

11軒目 東京・高田馬場「BOOK・OFF 高田馬場北店」

古本屋の中で、いやひょっとしたら新刊書店も含めて最も有名な本屋かもしれない。 「BOOK・OFF」 良い点としては「古本は汚い」というイメージを大きく変えた点。 しかし店舗数の拡大とともに各方面からのバッシングが多くなった。 私自身、散々利用しておき…

『本の散歩道』第2回 (学習院生涯学習講座)報告

岡崎武志氏による『本の散歩道』第2回。 今回の主な内容は次の3つ。 1. 文学を歩く(文学散歩) 2. 抜き書きノートの作成 3. 最近買った本の紹介 1.は岡崎氏が逗子へ行った時のお話でした。 そもそもは岡崎氏が連載中の古本屋巡りの行き先を考えている時、ふと…

『読書のすすめ』のすすめ

新刊書店に行くと様々なパンフレットやカタログ等の冊子などが置いてあります。 以前記事にした「新潮文庫の100冊」もそうですね。 こうしたものはタダなのでしっかり(!)もらって帰ります。 (だから面白い冊子が沢山ある新刊書店はとても好きです。) さてそ…

「第13回東京国際ブックフェア2006」東京ビッグサイト:2006年7月6日(木)〜9日(日)

今年も届きました、東京国際ブックフェアの展示会招待券。 さて東京国際ブックフェアとは何か? 私からすれば、年に一度、出版社自らお出ましになって、お客に本を「安く」売る日!! しかも安売りだけではなく、作家の方がサイン会やトーク会をいくつか開き…

改めて自己紹介?日本本楽家協会たすき(もどき)

日本本楽家協会の参謀をつとめますgakiさんからたすきをこっそり頂いて参りました。 質問が進むにつれて難しくなっていくのでこれまでやりませんでしたが、他の方々がどんどん終えていくのであわてて書く形になってしまいました。? 日本本楽家協会、会員No…

買いまくり古本市 -子供に戻った日(後編)-

某市(仮にA市とする)の図書館で古本市をやっていると知った私は、早速「目白」駅に向かった。 そして到着するや、切符を買うべくJR路線地図を見た。 その時!! 重大な事に気づいたのであった。 A市ってどこ....。 田舎者の悲しさ、A市というのは東京にあるこ…

待ちに待った講座第1回 -子供に戻った日(前編)-

今日(5/20)はずっと待ちに待っていた日だった。 なぜか? それは岡崎武志氏による「本の散歩道」の講座、第一回目だからである! ※講座受講に関しては「本楽の極意を学ぼう」参照の事 5:00 朝から興奮しっぱなしだった。 興奮し過ぎて早起きしてしまった。 …

日本本楽家協会の過去・現在・未来、現実と誤解、希望とお願い等々....

日本本楽家協会の会員が本日(2006年5月19日)現在で14名。 こんなにも賛同してくれる方がいるというのは正直驚いています。 皆さん、ありがとうございます。 しかしながら、入会したのは良いけれど何か楽しい事があるのか? という疑問があると思われます。 …

「日本と世界の蔵書票展」東京:2006年6月2日(金)〜6日(火)

「紙の宝石」ともいわれる蔵書票。 本来は自分の蔵書であることを主張するための役割をこの蔵書票には与えられている。 しかしながら例えば手紙における切手のように、そのデザインの素晴らしさに価値を見いだしそれを蒐集する人がいるかと思えば、オリジナ…

10軒目 神奈川県藤沢市辻堂 「前田書店」

ひさびさに新刊書店です。 前回と同様に藤沢市ですが、最寄り駅はJR辻堂駅になります。 古本屋と違って、新刊書店ではほぼ間違いなく文庫カバーをつけてくれます。 新刊書店の代表的な(?)サービスの一つですね。 このサービス、お店によっては趣向を凝らして…

「新潮文庫の100冊」トリビア(?)

ゴールデンウィークももうすぐ終り。 さて気分を切り替えて、次の長期連休である夏休みの計画を考えましょう。 では夏休みとくれば何を思い出すかといえば、ここは「新潮文庫の100冊」でしょう。 このフェアに対して、目立った所では角川文庫、講談社文庫、…

9軒目 神奈川県藤沢市 「BOOK CIRCUS」

問題 私の知人U氏はこう言った。 「私はお金を払ってタクシーに乗ったことがない(!)のです。」 最初、私はU氏の家が裕福でお抱え運転手でも雇っているのかと思いました。 でも違うらしい。 ごくごく普通の家で育っており特別裕福ではない。 また父親をはじめ…

読書はリズムに合わせて

読書は読者が積極的に参加しないと面白くないのは既に誰しも知る所。 あと、(特に小説で)忘れてはいけないのはその本に合わせたリズムで読むことが肝心なこと。 これをまさに痛感したのがこの本。 伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」祥伝社文庫 私の…

劇団と漫画の共通点

劇団と漫画の共通点って、演題(タイトル)が違っても役者はかわらないところかな。 なんてことを、あだち充氏の漫画を古本屋で立ち読みして思った。 ただそれだけ。

日本本楽家協会企画「本のタイトルリレー」

日本本楽家協会の皆様、お待たせしました。 本楽家協会の企画として「自分が読んだことのない新しい本の発見」をテーマに(もっともらしくしてみました)、「本のタイトルリレー」を行いたいと思います。 ちなみに会員さんは強制参加です(!)。 協会に入会した…

火の粉がうだつを越えてきた

その日に読んだ本の内容と、同じ日にあった出来事が「結びつく」事ってありませんか? おそらくよく本を読まれている方ならば少なからず体験していると思いますが。 特別に意識したわけでもないのに、小説の世界のなかでふとその日の事が割り込んでくる。 そ…

村上征勝「真贋の科学-計量文献学入門-」朝倉書店

1994年の出版なので内容はかなり古いと思われる。 しかし「入門」だからよいかな。 これまで、ある文献の真贋を調べる場合には、その文献に使われている紙やインク、また筆跡による判定が行われる。 しかし元の文献がこの世に存在しない場合、例えば人づてに…

消しゴム版画家を目指す。

今日はエイプリルフール。 ここは一つ気の利いた嘘でもつきたいところだが、そんな才能さえもなくただぼんやり。 ふと本棚から「ナンシー関の顔面手帖」角川文庫 を取り出す。 ナンシー関さんの似顔絵版画(?)が結構、好き。 どんなところが良いのだろうと思…

文・横田順彌、絵・前川かずお「ただしいだじゃれの本」草土文化

1986年の作品。 懐かしさのあまり借りる。 だじゃれって面白いよ。 それを軽妙な文体でもって語ってゆく。 単なる児童書と思ったら大間違い。 だじゃれの歴史からはじまり、だじゃれの作法(TPOなど)、ついにはだじゃれの作り方まで懇切丁寧に、面白く語って…

病気の快復度を本で診る

やっと病気が快復した。 短くも長い道のりだった気がする。 私にとって病気で寝ているとは、静かに本を読めることである、という頭がある。 そもそも子どもの頃、熱を出して寝ていた時に、母親に絵本を読んでもらった記憶があるが、それを引きずっているのか…